第15章 ★好意
安室「昨日の夜、トイレに行った帰りに沖矢さんの部屋からさんの甘い声が聞こえてきて、悪いとは思ったんですが声に吸い込まれるように沖矢さんの部屋に近づいてさんの声を聞いていました」
「私、そんなに大きな声を出していたんですか?」
の顔が真っ赤になる。
安室「沖矢さんとの行為がよほど気持ちよかったのでしょうね。かなり大きな声でしたよ」
『安室さんは昴さんとシてたって思ってるんた。秀一さんって呼んでたのは聞かれてないみたいで良かった。聞かれてたら説明しにくいもんね』
安室「おかげで興奮して寝れなくなってしまって、さんと僕がシているのを想像して1人でシてしまいました」
安室はの体を後ろから抱き締めて耳元で囁くように呟いた。
「っ…」
耳元で囁かれは思わず声を漏らしてしまう。
安室「おや?さんは耳が弱いんですか?そんな反応をされたら苛めたくなっちゃいますね」
安室は楽しそうに笑いながらの耳をペロペロ舐める。
「…ぁ…安室さん…やめて下さいっ…」
は手を握って襲いかかる快感に耐えている。
安室「さんを見てると胸が熱くなるんです。記憶を無くす前の僕はさんの事が好きだったんではないでしょうか?さんには沖矢さんって言う彼氏がいるのはわかっています。だけどこの胸の高鳴りは何かを思い出せそうな感じなんです。1度だけでいいんです。さんを抱かせて下さい」
安室はから離れ深く頭を下げる。
「安室さんはズルイです。そんな風に言われたら断れないじゃないですか…」
安室「沖矢さんにバレたら此処を追い出されてしまいますから沖矢さんには内緒でお願いします」
安室は口に人差し指を当てている。
「昴さんに言えるわけ無いじゃないですか…」
安室「無理にさんと関係を持つつもりはありませんから、どうしても辛くなったら言って下さいね」
安室が優しく微笑むとは静かに大きく頷いた。