第10章 ★黒の誘惑
『連絡先をくれたって事は私から連絡しろって事だよね』
【です。ベルモットさんの変装凄いですね。連絡お待ちしています】
ベルモットから連絡先を受け取った夜、はベルモットにメールをした。
【私、女優もしてるのよ。だから変装は得意なの。ジンからの伝言を伝えるわね。1週間後の夕方杯戸ホテルに来い。お前の名前で部屋を予約してある】
ベルモットからはすぐに返信がきた。
【それは知りませんでした。すみません。はい、必ず行きます】
はすぐに返信をした。
週が明けて月曜日。
安室は体が動くようになっていたが、記憶がない安室を1人にしておけないからと工藤邸で療養させることになった。
安室に対して罪悪感を感じていたは時間があると工藤邸に顔を出していた。
そしてジンに呼び出された日になった。
『合鍵には発信器付いてるんだよね。置いていこう。今日は必要ないし』
は指定された杯戸ホテルに行きフロントで名前を言うと「お連れ様はもうチェックインされています」と言われたので部屋番号を聞いて、ジンの待つ部屋に向かった。
コン・コン
ノックをするとドアが開きジンが立っていた。
ジン「入れ」
はジンに言われるまま部屋に入る。
ジン「悪いが荷物チェックと身体検査をさせてもらう。お前が約束を破って誰かに話していて盗聴機や発信器などが付いてたら、この場でお前を始末する」
ジンはのに荷物をチェックして、それが終わったらに近づき隅々までチェックした。
『合鍵置いてきてよかったぁ』
ジン「約束は守ったみたいだな。いい心掛けだ。シャワー浴びて来い」
ジンは浴室を指差した。
「はい」
は覚悟を決めて浴室に向かった。
がシャワーを浴びている間にジンはが着てきた服に盗聴機や発信器が無いかを再度入念にチェックした。