第10章 喧嘩はグーに限る
「副長ォォォォ!!局長が女にフラれたうえ、女を賭けた決闘で汚い手使われて負けたってホントかァァ!!」
「女にフラれるのはいつものことだが、喧嘩で負けたって信じられねーよ!!」
「銀髪の侍ってのは何者なんだよ!!」
此処は真選組の屯所。その屯所内ではちょっと前に近藤さんが銀髪天然パーマの侍に汚い手を使われて決闘に負けたという話で持ちきりだ。
女に振られるのはいつものことだと言われてるぜ、近藤さん…
まぁ、この話題が結構広まってるから幹部クラスの隊士達が副長である土方さんに詰め寄ってた。
まぁ、俺は素知らぬ顔で寝てる訳だけど。
「会議中にやかましーんだよ、あの近藤さんが負けるわけねーだろが。誰だ、くだらねェ噂垂れ流してんのは」
「沖田隊長がスピーカーでふれ回ってたぜ!!」
「霧時雨副隊長もその現場にいたって!!」
あれ、今会議中だっけ?そうだっけ?」
つーか何をバラしてくれてんの、俺が止めずに傍観してたことバレちまうじゃん……
「俺は土方さんに聞きやした」
「俺は土方さんに偶然命令されて偶然その場を見ちゃっただけだし、俺悪くねーもん」
「総悟に喋ったのと蘇芳に任せた俺がバカだった…コイツらが口軽いの忘れてた……」
「何だよ、結局アンタが火種じゃねェか!!」
「偉そうな顔してふざけんじゃないわよ!!」
「って事は何?マジなのあの噂!?」
「うるせェェェ!!」
あーあ、副長怒った〜逆ギレ〜草だわ〜
土方さんってホントに逆ギレ多いよな〜ははっ