第9章 シツコイのは嫌われる原因
《蘇芳目線》
最近しょっちゅう近藤さんが何処かに消えたと思えば怪我をして帰ってくることが連日ある。
近藤さんは俺たち真選組の局長。つまり要で柱な訳だ。
その近藤さんが…近藤さんが…近藤さんがァァァァ!!
毎日誰かにフラれまくってんの?!近藤さん毎日何してんの!?真相は謎のままだよ!!
と言うか局長が毎日アプローチしてんなら俺も想い人にアプローチしていいのかな?一度試してみる価値はありそうだな、うん
「おい蘇芳!!聞いてんのか!?」
「いける!!できる!!あの人に告白できる!!」
「おい!!」
「よっしゃァァァァ!!そうと決まりゃ実行だ!!」
「話を聞けェェェ!!!」
待っててね!狐面の麗しき想い人!!
勝手にテンションを上げて告白する気満々でいたら土方さんに殴られたんだけど。なんだよ、青春する気ゼロの仕事人間め
「なんだよ土方さーん」
「話聞いてねぇのかよやっぱり…!!」
「聞いてました聞いてましたぁ〜、要するに近藤さん探してこいってことでしょ?でバックドロップ決めてこいと」
「んだよ、ちゃんと聞いてんじゃねーか。つーか最後のは余計だ馬鹿野郎、お前の願望だろ」
「願望は願望でも土方さんにやりたいことだから」
「よーし、お前表出ろ」