第6章 第一印象だけを見ちゃダメ
「神楽ちゃん、もう食べるのやめといて?マジで切実に」
「しょうがないアルな、オレンジジュースで我慢するアル」
さりげなくオレンジジュースの要求をしてるし。まぁそれで落ち着くんならまだ良いか…。
「まったく、アンタ達もバカだねぇ。家賃もロクに払えない身分くせにこんな娘預かっちまって…言っとくけど家賃はこれ以上まけねぇよ」
「俺だって好きで置いてるわけじゃねぇよ、あんな胃拡張娘」
「うーわ、銀ってホントデリカシーないよね…嫌われるよー?」
「嫌われて出ていってくれんならそれはそれで本望だ」
銀って、結婚できるのかな。そもそも恋人とかできんの?無理そうじゃん、明らかに無理そうじゃん。
するといきなり、銀の額にコップが投げられた。投げた犯人は神楽ちゃん、何この子恐ろしいんだけど…
「なんか言ったアルか?」
「「「「言ってません」」」」
「そうアルか」
何この子、恐ろしい子っ……夜兎ってみんなこんな感じなのかな……
「いってててて……」
「あらら、赤くなっちゃってる」
「アノ、大丈夫デスカ?コレデ頭冷ヤストイイデスヨ」
あれ、誰この人?こんな人いたっけ?いないよね、うんいなかった……いや誰?!
私は驚きのあまりお登勢さんの方を見る。
「まさか私解雇ですか?!」
「「「そこかよ!!」」」
そして混乱のあまり全員をズッコケさせるようなことを聞いた。そのお陰で銀と新八君、お登勢さんにツッコミを入れられた。