第5章 夜兎の少女
今日は万事屋の営業で久々に利益があったので奮発してすき焼きをすることになった。
とはいえ、私はちょっとした依頼があったためその依頼をこなすために銀と新八君に買い物を任せて仕事をしてた。
まぁ、今その帰りなんだけどね。ちょっと報酬も弾んでもらったしデザートでも買って帰ろうかな。
そう思ってゴミ捨て場の前を愛用のスクーターを押しながら差し掛かった時何故か聞き覚えのある声が聞こえた。
私はしばらく静止をしてからゴミ捨て場の方を見ると、何故かお使いを頼んでいたはずの銀と新八君。そして見慣れない女の子までいる。
いやいやいや、訳が分からない。あまりに予想外な光景のため私は思わずツッコミを入れた。
「アンタ達何してんのよそこで、意味がわからないんだけど」
「あっ!優香さん!」
「おーう、優香。お前こんなところで何やってんだ?」
「いやそれこっちのセリフだし、私今仕事帰りだから」
お前らの方が100倍くらい何してんの状態だわ。
新八君から聞いた話の要点をまとめると、2人と一緒にいる女の子はどうやらヤクザと関わっていたらしく色んな仕事をさせられていたらしい。鮭茶漬けに釣られて。
で、どんどんその内容がエスカレートして言ったらしく逃げてきて2人に出会ったらしい。
「まったく、何やってんだか…馬鹿ねぇ、逃げても奴らは執念深いからどこまででも追ってくるわよ。逃げるんじゃなくてその組潰してからにしなさいよ」
「いや真顔でやばい事言っちゃってるよ、組潰せとか言っちゃってるよこの人」
「一般論よ、新八君」
「どーいう一般?!」