第3章 ペットの扱いには気をつけなさい
「うーわぁ…血生臭っ!!」
「おいおい、第一声がそれかよ…ってかなんでお前だけ汚れてねーの?綺麗なままなの?」
「心が綺麗だから」
「馬鹿言え、さっきまで殺気を出してた奴が何を言うか」
なんだとー?私の心は汚いと言うのかな?酷くないか?
私は容赦なく銃を銀の頰に押し付けると銀は「お前は心綺麗だよ、うん。綺麗綺麗」と認めた。
うむ、無理やり言わされた感ハンパないけどまぁいいや。許してやろう。
そう言えばあのハゲ川泰三は…と目をそいつに向けたらなんとそいつ、バカ皇子を殴り飛ばしてた。
「あーらあら」
「あ〜あ!いいのかな〜?んなことして」
こいつの笑顔私でもなんかイラッとくるんだけど、なんでだろうね。
ハゲ川はハゲ川で煙草の煙を吐きながら笑みを浮かべる。
「知るかバカタレ。ここは侍の国だ、好き勝手させるかってんだ」
いや、別にそういう事言ってんじゃないんだけどね?
「でも、もう天人取り締まれなくなりますね」
「間違いなくリストラだよね」
「え?」
「馬鹿だな、いっときのテンションに身をまかせる奴は身を滅ぼすんだよ」
「ま、私たちには関係ないし帰ろ帰ろ」
何言ってんのお前ら、と言いたげな顔をしているハゲ川を置いて私達万事屋は帰路につくのだった。
というか、2人の着物洗わなきゃだ…タコ臭いし血生臭いし……