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きつねづき

第3章 さまになって


誰かが、髪を撫でてくれている。
なんだか、心地がよい……

さえりはゆっくりと瞼を開けた。
朝日がまぶしい。

「目が醒めたか」

「光秀様……」

髪を撫でてくれていたのは光秀だった。一緒の褥に横たわり、肘をついてさえりを見つめている。

「普段は光秀さんで良い」

「普段は……?」

「ああ」

光秀はさえりの質問には答えず、ゆっくりと起き上がった。

「朝餉ができているぞ。食べたら城まで送っていこう」


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