第2章 始まりは
「ん……」
ゆっくりと瞼を開けると、見慣れない風景が飛び込んでくる。
ここは…光秀さんの部屋? 私、寝ちゃったの……?
慌てて飛び起きようとして違和感を感じた。背中に人の温もり、そして、手首には赤い、紐。
「なっ……!」
「起きたか、さえり」
耳元で囁く低い声にぞくりとする。
手首は紐で縛られて、座ったまま後ろから抱きしめられており、さえりは光秀にもたれかかっている状態になっていた。
「な、何してるんですか、やめて下さい!」
身をよじって離れようとするが、びくともしない。
「お前の肌は、綺麗だな」
光秀はさえりの着物をずらし、上半身をはだけさせていく。
「い、嫌……あっ」
首筋に光秀の唇が触れ、ちゅ、とキツく吸われる。
「肌に映えるな」
キスマークを付けられた……?
さえりは混乱するばかりだった。なんで、光秀さんがこんなこと……妖しいけど優しい人だと思ってたのに……!
その間にも着物はどんどんはだけさせられ、胸が露になり、優しく揉みしだかれる。
「はあっ……」
思わず甘い声が漏れてしまう。慌てて手で口を覆おうとするが、縛られた手首はあっさりと光秀に阻まれてしまう。
手つきは徐々に激しくなっていく。そうかと思えば今度は乳首を優しくこねくり回される。
「ふ、、、あっ、、あん」
我慢していたはずの声が、だんだん漏れていく。
こんなこと、嫌な、はずなのに
その時、着物の裾が捲られ光秀の手が太ももから秘部へと這わされた。
「やっ……」
慌てて脚を閉じるが、間に合わなかった。長い指は秘豆を探りあて、ゆっくりと撫ではじめる。
「あああっ」
刹那、身体に電気が走ったような感覚に襲われる。
「だ、だめっ、やめ、て、光、秀、さ、はああっ」
必死の抵抗も虚しく、光秀のだんだん指の動きは速くなり、抗い難い快感の波が押し寄せてくる。
ヤバい、イきそう
こんな、形で、イかされるなんて、イヤ、嫌だ
そう思うのに。抗えなくて。
「い、や、あああああーーーっ」
さえりは光秀の腕の中で呆気なくイってしまったのだった。