第4章 月と痕
ある夜、光秀とさえりは月の見える丘に来ていた。一本の大木に座ったまま寄りかかり、後ろからさえりを抱きしめる。
「満天の星空ですね……降ってきそう」
光秀にもたれかかったまま、さえりが呟いた。
「そうだな。だが珍しい物でもないだろう」
「私が前に居た所は余り見えなかったので」
今の時代にそんな場所があるのかと光秀は不思議に思ったが敢えて聞くことはなかった。
「さえり……」
衿をずらしさえりの首筋に、いつものように印をつける。
「こちらを向け」
さえりを膝立ちにして向かい合わせにする。上半身をはだけさせ、ピンと立ち上がった乳首を口に含む。
「ああっ」
さえりは身体をのけ反らせ、可愛い声で啼く。
「あまり大きな声を出すと誰かに聞かれるぞ」
人気がないとはいえ、此処は外。それでも光秀は容赦なくさえりの乳房を揉みしだき、乳首を舌先で転がす。
「んふっ、、んっ、、ううっ」
「手の甲を噛むな。傷がつく」
声を抑えるために自分の手の甲をを噛んでいたさえりの口からから、手首を掴んで離させる。
「声を我慢出来ないなら、俺の肩を使え」
光秀は自分の衿をずらし、肩を出した。
「え……でも……」
「遠慮するな」
さえりの頭を自分の肩へと引き寄せる。それと同時にさえりの秘部へと指を這わす。
「んんっ」
急に与えられた刺激に、さえりは思わず光秀の肩を噛んだ。
「その代わり、俺が良いと言うまでイくのは我慢しろ」
そう言うと光秀はさえりの蜜壺に指を入れてかき回し始めた。もうさえりの弱い部分は把握している。
「ん、んんーっ、んーっ」
さえりのくぐもった声が、耳の直ぐ側で聞こえる。それは光秀の興奮を煽るのには十分だった。
手加減などできるはずもなく、指の動きを速めていく。
「んっ、はっ、んん、んんっ」
さえりが肩で声を抑えながらも激しく首を横に振っている。
もうイきそうなのだろう。我慢も限界か。と感じたその瞬間。
「んんんーーっ!」
さえりの身体がビクビクと痙攣した。