第10章 チェシャ猫ルート(2)
【選択肢】
(1)鈴也にもらった
→(2)気分転換に
* * *
「まぁ、ちょっと気分転換にね。可愛いでしょ?」
鈴也にもらった、と言えばいいのだが、シロの気持ちを知っているので何となく濁した。
まぁ、「来世」で納得しているはずだけど、一応気を遣っておく。
「そうなんだ……」
あからさまに不服そうな顔をしている。どうやら気に入らないらしい。
「……アリスちゃんには、ネコよりウサギの方が似合うよ。それに、何だかバカにしてるみたいな顔で笑ってるし」
「そう?」
別に、気に入ったモノならネコでもウサギでもいいのだが。
それに、シロは気に入らないと言ったが、私はこのネコの表情が気に入っていた。
どこか鈴也に似ている気がする。
私たちは帰り支度を整え、教室を出た。
「ごめんね。今日、用事があるから」
「職員室へ呼び出されたのは私なんだから、シロが気にすることないじゃない」
普段からちょっと授業中に居眠りして、ちょっと授業をサボっているだけなのだが。
別に職員室へ呼び出して、指導をする必要なんてないのに。
【選択肢結果】
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