第4章 After the Rain
そういえば私
「離れますよ」
って言ったな
離れる…って言っても
浦島坂田船の皆さんとは
まだ数週間も過ごしてないから
離れるってのは案外簡単かもな
そんな事を考えながらベッドに入る
数週間後
あれからそらるさんやまふまふさんが
この船に住んでることが分かった
まじか…
そんな事を考えながら私はセンラマンと料理をする
センラ「いや~やっぱり嬉しいですわ」
秀華『何が?』
もうすっかり皆さんと打ち解けて
敬語も外せるようになった
そらるさんとまふまふさん以外は
…まぁそらるさんはたまにふざけて
「そらるん」
と呼ぶ位
…いや、それ結構仲良くね…?
まふまふさんは…
話してもくれません
センラ「なんか秀華が馴染んでくれて」
秀華『おかげさまで』
そんな会話をしていると
私の足に誰かが絡みつく
絶対まーしぃだ
志麻「秀華の生足が日に日に素敵になって…グハッ」
うらさんが志麻さんを踏む
うらたぬき「あー間違えて踏んじゃったー」棒読み
うん、いや、自主的だよね
センラ「秀華見ちゃ駄目ですよ」
私はセンラさんに目隠しされる
秀華『いや、料理できん』
センラ「あ、そうでした」
そんな会話をするとこちらに突き刺さる視線
あ、まーふぃー←
そういえばまふまふさんと
ここから離れるって言う約束してたな
でも今は離れられない
なんたって
志麻「あぁ…生足や…」
うらさんに踏まれても私に絡む志麻さんが居るから
でもいつか離れなきゃ
ズキッ
何かが刺さったように胸が痛くなった
もしかして包丁でも…と思ったが
怪我をしていなかったので気のせいだと思い
料理を続けた
コンコン
ご飯を食べ終わり自室に戻った私
早速ノックがなる
ガチャッ
秀華『どうも』
まふまふ「…」
あの、何をしに来たんですか
まふまふ「離れるって行ったよな!」
秀華『いつとは行ってませんし』
まふまふ「…」
まふまふ「お前もあいつらの仲間だろ」
…え?