第7章 探偵たちの夜想曲Ⅱ
安室さんの車はぶつかった衝撃で、凹んでしまったため修理に出すことに。もうすっかり遅い時間になってしまい、わたしはバスも無いため歩いて帰ろうとするが
安室「え、歩いて帰るんですか?」
『は、はい。バスとかもう無いので…』
安室「こんな遅い時間に1人で帰せません。家まで送りますよ。」
『そ、そんな!わたしの家此処から30分位かかるんですよ!』
安室「だったら尚更です。さあ、帰りましょうか。」
と言うわけで、安室さんと一緒に歩いて帰ることに。
『本当にすみません、わざわざ送ってくれて…』
安室「いいんですよ、丁度松原さんに聞きたいことが沢山あったので…」
『…?何ですか?』
安室「貴方は…一体何者なんですか?」
『へ?』
一瞬背筋が凍った気がした。嫌な汗が体を伝う。今わたしの隣を歩いている彼は、バーボンの顔をしていた。
安室「コロンボで貴方に再会してから、貴方は何故僕と毛利先生との関係を一切聞かなかったのですか?」