第3章 絶叫の手術室(オペルーム)
渚「あ、ねぇねぇあの名探偵毛利小五郎の講演もうすぐ始まるって!行こ!」
『え、まじ、急ご!』
ただ忘れては行けないのがこの講演を蘭ちゃんたちが聞いているということ。そしてこの後起こる事件の関係者と出会うということだ。
渚「うわぁ〜すごい人の数だね〜どうする、無理やり前に行く?」
『え、いやいや全然ここでいいよ!うん。』
下手に動くとまた出会ってしまう可能性があるからだ。
だが、これから1人の命が失われると思うとやっぱり助けたほうが良いんじゃないかという良心が働く。原作に触れないということは人を見殺しにしてしまうということだ。あまり気分が良くない。
渚「どうした?難しい顔して」
『え?ううん、なんでもない〜』
絶対にバレてはいけない。この世界で主役になってはいけない。
講演の内容は殆ど頭に入ってこなかった。生で毛利小五郎を見てるというのに。いたたまれなくなり、渚に体調が優れないと言い家に帰った。