第3章 最後のありがとう
裕太の撮影が一段落する頃、私はもう起き上がる事ができなくなっていた。
体中に機械をつけられ、呼吸をするのがやっとになっていた。
私の周りでは、忙しなく看護婦さんが動いている。
裕太「ー!!」
裕太が慌ただしく病室に入ってきた。
看護婦「お静かにお願いします」
裕太「あ、すいません」
裕太が私の手を握る。
けどその手を握り返す力は、私にはもうなかった。
裕太「、しっかりして。俺がついてるから」
私は最後の力を振り絞り、ニッコリ笑った。
そして私の時間は……………止まった。
裕太「?………………ー!!!」