第1章 秘密
ドクター「そろそろ入院したらどうだい?」
「まだ大丈夫です。もう少しだけ、このままでお願いします」
ドクターは大きなため息をつくと、わかったと頷いた。
ドクター「但し、あまり無理をしない事。それから少しでも体調に変化があったら、すぐに病院に来る事………いいね」
「わかりました」
私はドクターに一礼すると、病院を後にした。
私は生まれつき体が弱い。
少し無理をすると、直ぐに寝込んでいた。
そのうえ血液の病気にもかかり、あと1年もつかどうかと言われた。
ドクターは、会うたびに入院を進める。
医者の立場からすれば、私は即入院なのだろう。
けど私は、それを拒み続けている。
なぜなら私にはまだ、やらなくてはならない事があるから………