第11章 秀徳戦
テツヤのミスディレクションは、高尾君には効かない。
だけど、その対策は誰も思いつかない。
『・・・このままテツヤはいくべきです。』
重い空気の中、私はそう言った。
リコ「ちゃん!?火神君はともかく、高尾君にはミスディレクションは効かないのよ!・・・黒子くん、大丈夫?」
黒子「大丈夫じゃないです。困りました。」
その言葉に、リコ先輩や伊月先輩らも困った表情。
でも私は、高尾君
そして、真太郎を止めることができるのは、テツヤと火神くんだと思う。
だから、今テツヤをはずしてしまえば何も生み出すことはできない。
結局テツヤはこのまま試合を出ることになった。
相変わらずテツヤのマークには高尾くん。
高尾「よーぅ、なんか対策考えてきた?」
黒子「まだ考え中です。」
高尾「なにそれっ!?」
そのまま試合は進み、誠凛の武器でもあるパスも、やっぱり高尾君には見抜かれてカットされてしまう。
でも、それだけで終わらないのが秀徳だ。
ボールが真太郎にわたったー
『・・・やっぱり、真太郎もあのままなわけないか。」
リコ「えっ?・・・・まさかっ!」
真太郎はシュートを放った。