第9章 正邦戦
テツヤのパスも津川君を欺き、他の皆も正邦のディフェンスをかわせるようになってきた。
”古武術”は特殊。
すなわち、クセがある。
そのクセに対応するため、何度も正邦の試合をDVDで見た。
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試合は続き、残り25秒。
誠凛が逆転した。
だが、王者正邦も負けじと取り返す。
誰もこの先の結果を予想はできない。
すると、正邦の主将 岩村さんの声が響く。
岩村「王者をなめるなよ!!キサマらごときが勝つのは10年早い!!」
『なっ!?!?』
その瞬間、誠凛選手一人ひとりにディフェンスがついた。