第2章 誠凛高校バスケ部
火神「・・・おいっ!!いい加減起きろっ!」
『ったぁー!!!』
火神君・・・けっこう力入れて頭叩いたな!!
『なにさっ!ふつーに起こしてよ!』
火神「行くぞ。」
は?行くってどこに?
ってか今何時?あ、もう帰りのST終わってるのか。
火神「バスケしに行くんだよ。」
いきなり何を言ってるんだ。
私はもう、バスケなんかしないって決めたんだ。
『・・・行かない。』
火神「っんだと!!」
『絶対行かない。私はもうバスケはやめたの。』
そう、もうやめた。
これ以上、私にバスケを近づけないで!!
火神「・・・じゃあさっきの言ったことはなんだったんだよ。」
『え・・・?』
火神「俺のプレー見たことねーくせに、わかるとか言いやがって。とにかく来いっ!!」
『はっ!?ちょっとタンマっ!!』
私の言葉は完璧にスルーされ、火神くんに抱えられたまま体育館へと運ばれた。