第18章 再確認
火神「つーか、俺は最初からそのつもりだっての。
それより、まーた間違えてんじゃねーかよお前。」
そう言ってゴールへと走り出す火神君に、テツヤはボールをパスする。
そして、盛大なダンクが決まる。
火神「なりたいじゃねーよ、なるぞ!」
黒子「……はい。」
こうして二人は、拳と拳をぶつけ、自分たちの目指すべきところを再確認したのだった。
『………ってかさ、私のことはずっとスルーなのかな?』
火神「ぅあっ!?」
黒子「っ!!さん……」
二人とも驚きすぎ、、
ってか、火神君はすっかり忘れてたって顔してるし、テツヤなんか私がいたことさえ知らなかったみたいだし。
『〜っ、私だってね、みんなと日本一になる!とか思ってるし、拳でごつんとか憧れだし!!!なにちゃっかりスルーしてんの!?』
私は今思ってることをありったけ二人に言った。
火神「……おい黒子、ってこんなやつだったか?」
なんかスゲェ怒ってるし。
と、テツヤに小声で言う火神君。
いや、聞こえてますよ?
黒子「……さんの素はこんな感じかと。といいますか、怒ってるのではなく、拗ねてるんです。」
『なっ!別に拗ねてない!』
そりゃ、二人の世界に入っちゃってたし、自分の存在を忘れられたら悲しいけどさ。
でもそれより、私は2人にちゃんと示したかった。
『テツヤ 火神君!』
そう言って、並んでいた2人の間に割って入る。
『絶対、日本一になろうっ!!』
黒子「っ……はい!」
火神「おう、なってやろうぜ!」
テツヤや火神君だけじゃない。
私たち誠凛のみんなで、日本一になるんだ。
『でもやっぱスルーされたのはムカついたから、マジバおごりね。』
黒子・火神「……。」