第18章 再確認
木吉先輩が戻ってきて、練習が再開すると思いきや、リコ先輩が3日間連続で練習試合を組んできたのだ。
そして今、1年だけで試合をしようとしてる。
ってか相手チームめちゃ怒ってますけどーっ
これも木吉先輩の考えで、頭のいい彼のことだ。
この試合にも、何か意味があるはず。
小金井「この試合、多分負けるでしょ?だから、火神一人が強いだけじゃ勝てないことを教えるつもりっしょ?」
・・・本当にそのため?いや、火神君じゃない。
『・・・火神君は入学したての頃に戻るほど、バカじゃないですよ。』
小金井「えっ!!」
『・・・何かに気づいてほしいとするなら、テツヤのほうです。そうですよね、先輩?』
そう言って木吉先輩の顔を見る。
彼は優しい顔で、あぁ、そうだな。と言った。
練習試合後ー
火神「・・・おい、いつまでついてくんだよ。」
『ストバス行くんでしょ?見てるくらいいいじゃん。』
そう言って火神君の後をついていく。
ストバスに着けば、私はベンチに腰をかけて火神君の練習を見ている。
『(そろそろ来る頃かなー、テツヤ。)』
ついさっきリコ先輩から連絡がきて、テツヤがこっちに向かっている。
そして、急ぐ足音とともに声がした。
「火神君!!」