第10章 永遠に共に
『あのっ・・・け謙信さま?
ちょっ、ちょっと待って下さい!!』
「俺のことが知りたいのだろう?」
酒をのみ終わった謙信に連れられて
一緒に部屋に帰ってきた葉月は
じりじりと迫ってくる謙信に押され
部屋の奥まで追い詰められていた
『え?は、はい
たしかに知りたいですけど・・・』
「ならば葉月、お前のことも教えろ」
『それは分かります、けどっ!
待って待った!!なんで帯解いてるんですか!!?』
「邪魔なものを取り除いてるだけだ」
『嫌イヤ邪魔じゃないです!!』
壁と謙信に挟まれたまま
解かれそうになった帯を押さえて
ぶんぶんと首を左右に振って抵抗していると
『んっ!!』
帯を解く手とは別の手が
顎をとらえあっという間に
葉月は謙信に唇を塞がれた
口付けに驚き動きを止めた葉月
謙信はその隙に帯を解き肩から着物を畳に落とした
襦袢の紐も解かれ葉月は慌てて胸元の布を握りしめた
『や、見ちゃ駄目!』
「葉月、今からじっくりと教えてやる」
肌けた胸元ばかり気にしていたが
紐が解かれたことにより露になっていた太股を
謙信が手のひらで撫で上げた
『ひゃっ!』
「葉月、昼に寝ていて良かったな
今夜は寝かすつもりはない
お前はただ俺を感じ啼いていろ」
夜はまだ始まったばかりだ。と
謙信は口角を上げ微笑んだ