• テキストサイズ

イケメン戦国〔瞳に魅せられて〕

第9章 姉と弟


「葉月、信長はなんて言ったんだ?」


『え~と確か・・・・・
わたしとは血のつながりはないとか
血縁はどうあれわたしは織田家縁の姫だから
血の繋がった肉親の了承が得られないなら
許しを請うのは当然だろうって言ってた』


信玄に聞かれ顎に指をあて昨日の信長の言葉をしゃべりだした


「で、佐助はなんて答えたんだ?」


『ち・・・・・・・・っ!そういう事!!』


「今気づいたんだ、鋭いようで鈍いね」


『う、煩い!あの場で冷静でいられるわけないでしょ!!』


赤くなった顔でキッと佐助を睨みつけた


「佐助、貴様は葉月とはどういう関係だ」


「おれと葉月さんとの関係は・・・・・」


「関係は?」


「・・・・・企業秘密です」


『うわぁっ!ちょっと駄目ですよ謙信様!!
佐助はわたしの弟です!お と う と!!?』


しっかりと間をおいて答えた佐助に
無言で刀に手をかけた謙信を見て葉月は慌てて説明をした


「何だもう言ってしまうのか
もう少し隠しておけば面白いと思ったんだがな」


ニヤニヤと楽しそうに笑う信玄
そうですねと無表情で頷く佐助
一人話についていけない幸村


「お前ら姉弟だったのかよ!
全然似てねぇのな」


『わたしは母親似で佐助は父親似だから』


「葉月の母君も美しいんだろうね~」


「アンタちょっと黙ってろ!!」


「・・・・・貴様ら刀の錆にしてやるそこになおれ」


ゆらりと葉月から離れ刀に手をかけすらりと引き抜いた


「俺は遠慮しておこう」


「幸村あとはよろしく」


「はあ!!なんで俺が!!?」


サッと身を翻し部屋を出ていく信玄
ドロンといって素早く姿を隠した佐助
あとに残された幸村の絶叫が城中に響いた


/ 87ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp