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イケメン戦国〔瞳に魅せられて〕

第8章 軍神と魔王


「まず初めに自己紹介を
おれの名は猿飛佐助、謙信様のもとに仕えています
信長公はご存知かと思いますがおれも椿さんたちと同じで
五百年先からタイムスリップしてきた未来人です
・・・・・謙信様睨まないで下さい」


ほうと言う信長の声と
殺気の籠った挿す様な視線を無視して話を進める


「これからが本題です。信長公」


「なんだ?」


「さっきも言ったようにおれたちは未来人です
なので信長公と葉月さんは血のつながりがありません
なのに謙信様に信長公に許しを請えと仰るのでしょうか?」


「確かに血のつながりはないな
だが血縁はどうあれ今の葉月は織田家縁の姫だ
血の繋がった肉親の了承が得られないのであれば
俺に許しを請うのは当然だろう」


「つまり、血がつながっていれば"姉弟"でもいいと言う事ですね」


「そういう事か・・・・・良いだろう」


佐助はキラーンと眼鏡を光らせ
珍しく口角を上げてから葉月に視線を向けた


「信長公と謙信様どちらと一緒に居たい?」


『二択なの!!ほかの選択肢はないの!!?』


「無い」


「無いな」


「ドンマイ」


小さなうめき声をあげてチラリと顔を上げた
葉月と瞳があった謙信が微笑みを浮かべた


『け・・謙信様が・・・良い・・・・・です』


耳まで赤くして囁くと謙信の抱き締める腕に力が籠った


「葉月はああ言っているが、いいのか佐助?」


「はい。勿論おれも賛成です」


「くくく、佐助が良いと言うなら仕方ない
軍神、貴様に葉月をくれてやる」


『なに?どういう事佐助』


「まあまあ説明は帰ってからゆっくりと
信長公お騒がせいたしました」


「ああ、良い暇つぶしになった
葉月いつでも帰って来い」


『ぅわっ謙信様!
歩けます下ろしてください!!』


「断る」


葉月は抱き上げられた状態で天守閣を後にした


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