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イケメン戦国〔瞳に魅せられて〕

第7章 秘密と軍神


「今日は俺が乗せてあげよう」


「黙れ信玄
貴様になど任せられるか」


紅葉狩り当日性懲りもなく信玄が
葉月を馬に乗せると言ってきた
その戯れ事を却下し謙信の馬に葉月を乗せた


『よ、よろしくお願い致します』


馬に揺られ一刻目的の場所の近くに到着した
この辺りは毎年紅葉が早く綺麗に色づいた木々が
辺り一面を埋め尽くしていた


「いくぞ信玄」


「は?何処にだ?」


『え?あの・・・謙信さま?』


戸惑う葉月に用事を片付けてくる
とだけ伝え葉月をその場に残しその場を後にした


「謙信お前なに考えてるんだ?」


葉月と別れ山賊のアジトを襲撃し殲滅した帰り道
信玄が呆れた声を出した


「アイツが葉っぱ狩りをしている間の暇潰しだ」


「せっかくの天女との逢瀬なんだぞ?」


「黙れ信玄斬られたいのか」


山賊狩りがのついでに葉月を連れて来たまで
とやかく言われる言われはないが
アジトからほどよい距離で置いて来たとはいえ
安全とは言い切れない足を速めた信玄につられ
謙信も馬の速度を上げた


「止まれ」


少し走ったところで前方からの
人の気配に気づき素早く気配を消した


「山賊の仲間か?」


「・・・・・」


刀に手を当て近づいてくる気配に神経を集中させた


『ねぇ、まだ着かないの?』


見知らぬ男と居たのは置いてきたはずの葉月


「あれは我が家の大切な姫君だな」


刀に当てる手に力を籠ると"殺気が漏れてるぞ"と
信玄にニヤニヤと笑みを向けられた
それを無視し無言で刀を抜き
男たちの前に姿を表した


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