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イケメン戦国〔瞳に魅せられて〕

第7章 秘密と軍神


城に帰ってからすぐに佐助の部屋へといく予定だったが
佐助が謙信に捕まり連行されていった


佐助が解放されたのが夜も更けた深夜
葉月は自室からそっと抜け出し
佐助の部屋へと向かった


『佐助、入ってもいい?』


「どうぞ」


やや疲れ気味の声が帰ってきた
素早く襖を開き部屋に滑り込んだ


佐助の部屋には火薬やクナイやマキビシなどが散乱していた
隣にも部屋がありそちらは寝室になっていた


『なに作ってんの?』


「これはマキビシの改良版で
こっちは煙幕の・・・・・」


『ごめんもういい』


嬉々として話し出した佐助に即座に謝った


『それで椿から預かってくれたものはどこ?』


「隣の部屋にあるよ」


此方に背を向けて作業に戻った佐助
葉月は一人で隣の部屋に入り
椿に注文した品を探すことにした


それはすぐに見つかった手紙つきで
"今の季節にあわせて紅葉柄にしてみたよ"


上は淡いクリーム色に綺麗な紅葉が刺繍されていた
下は赤色から青へと綺麗なグラデーション
葉月が椿に注文してのは馬乗袴


頼んだ時には山賊との遭遇みたいな
物騒なことが起きるとは思ってもいなかったが
これから先この戦国時代で過ごすためには
日頃から動きやすい格好で過ごすことにした


『ありがとう佐助
わたしは部屋に帰るからね』


おやすみ!っと佐助に声をかけ部屋を出て
葉月は嬉しそうに自室へと帰っていった
その光景を少し離れたところで謙信に見られていたとも知らずに


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