第1章 甘味やの看板娘
「謙信様、本能寺の火は消えたようです」
「信長は生き延びたか」
「しぶとい奴だな」
先回りをして謙信たちだったが
何者かによって本能寺が燃やされた
偵察に出ていた佐助により信長の生死を聞いた
忍んでいた森の中で椿に会うも
秀吉と政宗の登場により直ぐに別れた
その後謙信と佐助は一旦春日山城に帰ることにし
信玄と幸村は信長の動向を探るために
安土へと先に向かうことにした
「甘味やの娘さんが
安土に行きたいんだってよ」
旅籠の部屋の外で村人が葉月の話をしているのを耳にした
どういう経緯かは知らないが突然安土に行きたいと言い出したらしい
「女のひとり旅はあぶねぇからな
女将さんは渋ってるらしいぞ」
「女将さん大事にしてるもんな~
可愛い看板娘にあぶねぇ旅はさせれねぇよな」
それを聞いた信玄は直ぐに行動に移した
甘味やに行くと裏口から女将を呼び出し
"俺が葉月を守る"と約束し連れ出す許可をもらった
その後旅籠に帰り幸村に
葉月を連れて安土に向かうことを話した
「あんた何考えてんだ!
連れていったあとはどうすんだよ!!」
「もちろん一緒に連れ帰るつもりだよ」
「はあっ!俺は知らねぇからな」
幸村を説得し明日に備え
今日は早めに床についた