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イケメン戦国〔瞳に魅せられて〕

第2章 安土城下


『え~と・・・召し上がれ?』


「・・・どうも」


秀吉さんと三成くんに本を届けに来た家康さん
今はわたしの前に座りお茶を飲んでいる


何故こうなったんだろう・・・
ああそうだ、三成くんのせいだ
ニコニコとエンジェルスマイルしたって
わたしは騙されないんだからね!
さっさと帰りたいのに三成くんのせいで
帰る機会を失ったんだから!


「やはりお前の茶はいいな」


・・・貴方は何処からわいたの?


いつの間に入ってきたのか
三成から湯呑みを奪いお茶を飲んでいた


「久しぶりだな葉月」


『ええ、お久しぶりです
が、わたしは貴方の名前も知りませんし
名乗ってませんよ?』


「俺の名は明智光秀だ
お前が安土にきてから
ずっと見ていたからな」


『ええ!』


何この人!また会いたいなんて思ってたけど
この人怖いんですけど!


「確かにこの前椿と見かけたとき
葉月を見てたな」


そうなの?って!そう言えば秀吉さんは
椿の居場所を知ってるんじゃ・・・


「椿だが、そろそろ来ると思うぞ
お前が後殿に女を連れ込んだと知ったら
ククッどうなることやら。良いのか秀吉?」


椿がくると知って狼狽える秀吉だったか
疚しい事はないといい光秀を睨み付けた


「俺はもう帰ってもいいですか?」


「何を言っている家康
これからが面白いところだろう?」


「楽しみですね家康様」


「煩い黙れ三成
面倒に巻き込まれる前に
帰らせてもらいます」


スタスタと部屋を出て行く家康を見て
光秀も腰をあげ何故かわたしの腕を掴んだ


『あの~何でしょうか?』


「仕事を探しているのだろう?
俺が与えてやる」


『結構です!!』


「良かったですね葉月様」


『良くない!三成くんは黙ってて!!』


「行くぞ葉月」


光秀に腕を掴まれ連れられるまま
引きずられる様に歩き出した


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