第36章 溢れた水は杯に返るのか【沖矢昴】

「……イったのか……」

「…ぁ…っ……た、ぶん……？」

「大丈夫か」

「ん…っ……だい、じょぶ……っぁ…あぁっ！じゃない！待って！」


少し動かれるだけでも全身がビクッとしちゃうんだし……それに昴のが……いや前々からそうだったけど……


「前より…昴の…おっき、くなった…？」

「…さあ……どちらかと言えば…のココが…狭くなっているんじゃないのか……」

「ぇ……っぁ！あ、ぁ…あぁ…っ」


下腹部をすーっと撫でられて、手のひらで押さえ付けられた。ただでさえ中の存在感にドキマギしてたのに…その中からも一番奥に熱を強く押しあてられて、グリグリされるとまた達してしまいそうになる……！


「ぁあっ！あ、ああぁ…だ、め！あぁっ」

「そうか…？ココも…好きだったと記憶しているが……違ったか？」

「あっ！ちが…ちがわないから…っぁ、だめ、なの…っ！」

「好きなら問題無いじゃないか…」


たしかに物凄く気持ちいいのは否定しないけど！そんなに続けてされたら頭のネジが吹っ飛びそうなの！

なんてまともに伝えられる訳もなく……昴は腰を大きく使って更に奥を強く抉ってくる。彼は加減ってものを忘れてしまったのか。もうほんとにダメだ……


「ああっ！や…っぁああ…また、いっ、ちゃう…あ、ああぁっ！あぁぁ……っ！！！」


また呆気なく絶頂を迎えてしまう。どうして私ばっかり……

それにしても全身が火照ったように熱い……せっかくシャワーを浴びた意味は、もう無くなってきてるように思う……


「可愛いな、は……」

「っ……す、ばる……っぁ……」


ゆっくりと昴が熱を引き抜いていく、だけどギリギリの所に引っかけるようにソレは止まって。入り口近くで小さく前後に動かれると、もどかしい快感に身体がゾクゾクと震える。

さっきは奥を突くのをあんなに止めて欲しかったのに……今度はその奥が切なく疼いてるんだからおかしなものだ……


「あ…ぁ…っ…ぁ…ん…」

「……コレだけでは物足りないんじゃないのか…？」

「そ、んな…っぁ……」

「ほら、腰が……奥へ来いと誘っている……」

「ぅ、そ……ぁ、あ…っ！」


次の瞬間、再び熱は奥まで一気に入り込んできた。