Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】
第36章 溢れた水は杯に返るのか【沖矢昴】
訴えも虚しく、昴が愛撫を止めてくれることはなく…呆気なく達してしまった……
久しぶりの感覚…寝起きでもないのに頭も視界もぼわぼわとしてて。
でも服を脱ぎ裸になった昴が、以前と変わらず良い身体っぽいのは、なんとなく分かる。
その身体に早く触れたくて、手を伸ばす。
「ん…っ、すばる……」
「ずっと…と…こうしたかった……」
「…うん……」
昴が覆い被さってきて、顔中にキスが落ちてくる。太腿辺りの肌に直接あたる熱くて硬い感触からして…彼のソッチの状態はもう充分なんだろう。ソレを肌に押し付けるよう腰を揺らされると……早くソレを埋めて欲しくなってくる……
広い背中を撫でて、その手を腰近くまで下ろして。口内に入り込んでくる舌に自分の舌をたっぷりと絡める。どこか切なそうにこっちを見てくる瞳をしっかり見つめ返せば、私の思ってることも伝わるだろうか。
甘い溜め息と蕩けるようなキスを繰り返しながら、ついに局部同士が触れ合う。卑猥な音を立てながら、溢れた蜜が昴の熱いソレにゆっくり馴染んでいく。
何度か入り口の周りでソレの先は留まるけど、その度にヌルリと表面を滑っていくだけで……身体の奥が疼いておかしくなりそうだ……ナカには何も入っていないのに、キュウキュウと奥は収縮を繰り返してる。
やっぱり記憶の中の昴は、こんなイジワルしてくるヤツじゃなかったと思う……
「んあっ……すばる…っ、焦らさないで……」
「…だから、言っただろう…?…僕を求めるが見たいんだ……」
「あ…もう……あぁ…っ、すばる……ちょうだい…欲しい…」
「僕の何が欲しい?」
「や、だ……もう……コレ…いれてほしいの……」
下半身に手を伸ばし、昴の熱に触れる。触れた瞬間は久しぶりの感触にちょっと戸惑ったけど、そっと握って、自分の腰を揺らして入り口を近付ける……
見上げる彼の顔付きは、明らかに嬉々としてきた。
「……ようやくだな…」
「ん…ね、え……はやく……っ」
「ああ…」
しっかりと入り口を捉えた昴が、一気に奥まで挿入ってくる。
「あ…っ!…あああぁっ……っ!!!」
貫かれた衝撃が凄すぎたのか、いっぺんに目の前が真っ白になって絶頂に近い感覚が突然やってきた……身体が小さく痙攣して止まらない……