Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】
第35章 ヒミツの約束【快斗/キッド】
半ば強引に腕を引かれながら連れてこられた快斗さんの部屋。綺麗に整頓されている部屋の中には当然ベッドもあって。急にアレやコレやといろんなことが頭を巡り出す。なるべくベッドを見ないよう、キョロキョロと部屋の中を見回す。
「ここが快斗さんのお部屋……」
「男の部屋も初めてか?」
「はい…」
「夜に男と二人っきりになるのも?」
「も、もちろんです!」
「じゃ、俺が今したがってるコトは、分かるか?」
腕を引かれたまま、ベッドの端に連れてこられ、座らされる。すぐ真隣には快斗さんも腰を下ろした……
夜に男女が二人きりでベッドの上、それって“そういうこと”じゃないのか。
ついにこの時がきたか、と意識してしまえば、身体がガチガチに硬直してきた。
「…た、たぶん…」
「俺は、のこと、すげー好きだから…その……したいけど……は…いいのか…?」
「……うん……」
やっぱりそういうことする流れなんだろう、頬が急激に熱くなってくる…たぶん今、真っ赤だ…
だけど快斗さんの顔もちょっと赤い気がして……初めて見る彼のそんな表情に、胸の奥も熱くなってくる。
「そりゃーもちろん、優しくするけど……嫌になったりしたら、言えよ」
「は、はい……」
髪を撫でられたと思ったらすぐに唇が塞がれ。予想外のタイミングに呼吸が止まる。
「、マジで大好き。すっげー好き」
「あ、りがとうございます…」
「は?どー思ってんの?俺のこと…」
「す、すす…すきです…大好きですよ…」
背中に腕が回ってきて抱き締められる、と、そのまま身体が後ろに倒される……!
私の身体の上に跨がってきた快斗さんとキスを繰り返すけど……キスがいつもと違う。快斗さんの舌が唇の端を舐めてきて、隙間から入ってきた……!
どうしたらいいか分からなくて、頭がこんがらがりそうだ……