第34章 蜜月旅行のその後は【赤井秀一】

だけど秀一さんは本来、愛撫は受けるより、与える側を好む人だ。
色っぽい顔を眺めてられたのも少しの間だけで、すぐに反撃に遭いそれどころじゃなくなってくる。

乳首を吸われ、舌で転がされて、反対も指で擦られて……

腰を強く抱かれて局部同士がしっかりと密着し。

秀一さんは服も着てるし、わたしも下着は履いたままだけど、強く押し付けられると敏感な所が圧迫されて酷く疼く……


「あぁぁ…っ、ん……」

「どうした？手が止まっているぞ…」

「…っ！…もう……！」


ニヤリと口元に笑みを浮かべる秀一さんを睨み付け、彼の服を引っ張り捲り上げた。頭から抜いて、素肌に手を滑らせていく。

片方の指先で再び乳首を捉え、もう片方は耳元と首すじへ這わせて優しくくすぐる。

秀一さんの反応を愉しみつつ、身体を少しずつ下げていく。

耳にたっぷり口付けて、舌を這わせたまま首元へ下りて、太い鎖骨にも、厚い胸元にもたくさんキスをする……

秀一さんの手がわたしの乳房を追いかけてくるけど……負けてはいられない。

彼の乳首にも何度もキスして、口に含む。チロチロと舐めれば、聞こえてくる甘い溜め息に、胸がいっぱいになってくる…

だけど乳房の先が彼の指に捕まり、わたし自身もつい小さく声を上げてしまう。そうすれば口の動きも止まってしまう訳で……


「んぁ……あぁ、っ…もう…秀一さん……っ」

「まあ…たまにはこういうのも…悪くはないが…」

「たまには大人しくしててください」


ムッとしながら秀一さんの下も脱がしにかかった。

全てを脱がせば、ぼちぼちな大きさになってる彼のソレ。そっと手に取り、その手を緩く上下に動かせば手を添えずとも上を向いて更に硬くなっていく。

先っぽの方に何度もキスをして、唾液を乗せた舌でくびれた所を舐める…どんどん硬く張り詰めていくのが嬉しくて、また沢山キスをして、下から上へ大きく舌を這わせたり、溝をチロチロと舐めたりを繰り返す…

たっぷり濡れたソレの先をゆっくり徐々に口へ含んでいけば、秀一さんに頭を抱えられて押し込まれ、一気に口内が苦しくなった。

大きくて、すぐにいっぱいになってしまう……唇の端は痛い程なのに、それに反して身体の奥は熱く疼く……

でも今日はコレで満たしてもらうことは出来ない。

切なくなりながらもできる限り深く咥え込んで彼を愛していく。