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Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】

第31章 POP HIS CHERRY【赤井秀一の場合】


「っん…ぁ…あぁぁっ…」

「……コレが、気持ちいいのか?」

「っんぁ、ぁ…きもち…ぃ…です…」


彼氏と別れたばっかりだったから…知らない土地で気が大きくなってたから…慣れないお酒で酔ってたから…

会ったばかりの人と身体を重ねるに至った言い訳は山のように出てくる。

けど、彼がこんなに素敵な人じゃなかったら、絶対こうはなってなかった。道を踏み外してもいいやと思えるくらい、秀一さんは素敵過ぎる。

見た目こそカッコイイけど、仕草も振る舞いも何から何までクールで、大人の色気があって……思い出したくもない誰かさんとは大違い。

あんなに情熱的なキスも初めてだった。キスだけで身体が溶けちゃいそうで……

ベッドに上がってからもそうだ……自分本位にガツガツ攻めてくることもない。彼はじっくり、じわじわ…私のいい所を探してくれてるみたいで。実際ものすごく気持ちがいい……


指と舌で両方の胸の先を弄られて、それだけなのにすっごく気持ちよくって勝手に声が出る……もちろん恥ずかしくもあるんだけど、今夜はちょっと違う。

今までセックスって相手のしたい時にばかりしてた。その最中もほぼ相手に任せて寝転んでるだけだったけど……

今日は私もすっごくしたい気分で……欲しくて欲しくて……自分から彼に脚を絡めて、大きな背中を抱き締めて……腰まで揺らしてしまってる……よく知らない人とだから、大胆にもなれるんだろうか。


「んぅ…っ、ぁ…しゅう、いちさ…んっ…あぁぁ…」

「どうした…?」

「っ……、なんでも、ない…っ…」

「そうか…?そろそろコッチも弄って欲しいのかと思ったが」

「……っ!」


まだちゃんと脱いでもいなかった服の上から内腿を撫でられて、指が一番恥ずかしい所をそっと押してきた。下着が濡れてる感触が皮膚に伝わってきて、恥ずかしくて言葉に詰まってしまう……


「違ったか…」

「ちが…っ……ちがわない…です…」

「そうだろう?服の上からでも熱いのが分かる…」

「んぁぁ…っ…」


グッと強く押さえられるともう堪らなくって…

こんなこと、自分から言ったことなんてないのに……思ってることが、そのまま口から出てきた。


「…さ、触って、ほし…ぃ…」

「だろうな……脱がすぞ…」


フッと微笑んだ秀一さんの妖艶さが凄まじすぎて……

それだけで気を失うかと思った……
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