Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】
第30章 ときめきを貴方と【沖矢昴】
昴さんの大きな手が服の中へ入り込んできた。腰を撫で上げて、背中へと向かっていく。
指先でサワサワと背骨を撫でられるとゾクゾクして背筋が伸びて反り返る…
突き出すような形になってしまった胸に、昴さんの顔が埋められた。そこの感触で遊んでるのか、交互に左右の膨らみが優しく潰される。
「さんの肌はずっと綺麗ですね…出会った頃から変わらない」
「そ、んなことない…」
「いいえ。綺麗です…ここも柔らかくて、とっても気持ちいいですし…」
そうは言っても胸を直接触れられてる訳でもないから、頬擦りするようなその動きは既に熱を持ち始めている身体にはなんともじれったい。
自然と上半身が揺れて…身体のあちこちが昴さんと更に密着する。
背中にあった下着の止め具が外されたと思えば、腰をグッと引き寄せられて、わざとなんだろう、彼の局部を擦り付けられる。ソコは布越しでもちゃんと分かるくらい、既に大きくなり始めてて……
一気に顔に熱が集まってきた。
「今日は、ココでこのまましましょうか…」
「ぇ…ベッドじゃなくて……?」
「引っ越してきたばかりの頃は、リビングでもよくしていたと思いますが」
「ああ…たしかに…」
言われてみれば、最近は昴さんと身体を重ねるとなっても…夜遅く、寝る前にベッドで…っていうのばかりだった。
こんな時間から、ここで…?
明るい光が差し込んでいる窓の方をチラリと見て、大変なことに気付く。
「あ…っ、カーテン…閉めなきゃ…」
「大丈夫です。たとえ何処かから見られたとしても…遠すぎて、何をしてるかなんて分からない」
たしかにこの部屋の中を近くから覗かれるようなことは位置的に有り得ないけど……それでもこんなに明るい部屋で事に至るのは……
さっきから、やたら心臓が煩い。
片腕で腰を抱かれ、もう片方の手が肌を撫でながら身体の前面までやってきた。中途半端に服の中で浮いている下着の下に手のひらが潜り込み、直に乳房を包んでくる。
「おや…いつもより鼓動が速いですね…」
「だって…なんか……っぁ……」
優しく揉まれる内に、中心はみるみる固くなって大きな手のひらの中で主張し始める。ほんの少し擦れるだけでも気持ちよくって、小さく声が出てしまう。