Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】
第25章 夏の誘惑*前編【降谷零】
唇を塞がれて、次に喘いだ声は零の口の中に飲み込まれた。
なんとか唇を合わせながら、気付けば下からの律動に合わせて秘芽を擦り付けるように自分の腰も揺れていて。
もう、絶頂に向かって駆け上がっていくだけだ。
「んっ……ああぁっ!や、も……あっ、あ、あぁ……」
「……っ、……」
「れ、い……あ、あっ、きもちい…きもち、い、あぁ……いく、い……く……っあぁ、あぁぁっ!!!」
下腹部の痺れが限界に達して、ビクビクと動く。彼のも、私の中で何度も跳ねては、欲を吐き出す……
ビッタリとくっつきながら大きな息を繰り返し吐き、しばらく。
「……」
「……は、い……っぁ、」
顔を上げれば色んなところに優しく口付けられた。嬉しいのだけど、なんだか今更とてつもなく恥ずかしくなってきた。
……やってしまった。
降谷さんと……降谷さんと……
考えるにつれて、頭がどんどん冴えてくる。
身体をゆっくり倒されて、頭の下に枕を入れられ。彼も横に寝そべってきた。
「今日はこのまま泊まってくか?」
「……どっちでも、大丈夫ですけど……」
「何時だ……今……」
ベッド際の、色んな装置が埋め込まれているパネルを彼が見て。「あ……」と小さく発した。
「何時です……?」
「……23時59分。なあ、……」
「はい……?」
真横に戻ってきた彼に、ふわりと抱き締められる。
「もしかして今日が終わったら、もうを僕の好きにはできなくなるのか?」
「……そ、れは……」
「僕は……今日だけじゃなくて……明日も、明後日も、これからずっとといたいんだけど」
「っ……いいんですか……?」
「がいいなら……」
「……いい、です……」
彼の胸に顔を埋めて抱きつけば、さらに抱擁がキツくなる。
乱れていた息はだいぶ整ったものの、心臓は大きく速い鼓動を刻んだままだ。