Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】
第25章 夏の誘惑*前編【降谷零】
しっかり冷房は効いていた筈の部屋だけど……いつの間にか身体も、頭の中も、全部が熱くて仕方ない。だけどそれは熱苦しい訳ではなくて……蕩けそうな心地良さ。
何度も最奥を突かれて一度達してしまい。その心地良い気怠さを味わっていたのに……それを吹き飛ばすように零の律動が再開した。
「あぁっ!だ、め……っ、まだ……ぁ、っ」
「いいや……まだだ、全然……っ」
「っゃ……あ、あっああぁ……ああっ!」
「が可愛いから……全然足りない……っ」
上体を起こした零が、私の腰を持ち上げて奥を目掛けて腰を打ち付けてくる。再び強烈な快感に襲われて、もう……別の世界にいるみたいだ……
彼に向かって手を伸ばすけど、何も掴めず虚しく空を切る。
「あっああぁっ!は、げし、あっ!あぁ……あっ……れ、い……」
「ああ……っ、……ほら、起きて……っ」
腕を引っ張られ、身体を抱き起こされて、座っている零の上に跨る形になったのだけれど……力を抜けば自然と奥深くまで彼自身を咥え込むことになってしまって……腰から背すじへ、ゾクゾクした何かが走る。
下から突き上げられると背中が反って思わず後ろへ倒れそうになる……でも零が腰を抱えてくれてるから倒れることはなく。
再び最奥を抉られるのと同時に秘芽が擦れて、意識が飛びかける。
汗だか涙だか分からない滴が、頬へ流れていく……
「ああぁっ……あ、ぁ……ふか、ぃ……っうあぁ……」
「ああ……すごいな……めちゃくちゃ気持ちいい……」
「あっ、あぁ……わ、たしも……あぁっ……きもち、い……っあぁ……」
零の肩に顔を埋めて、必死で彼にしがみつく。
身体を揺さぶられるようにして、ズンズンと奥を押し上げられて……また迫ってくる限界に耐えられなくなる……
「あ、あぁ……だ、め……ああぁっ、また……っあ」
「……こっち……顔が、見たい……」
「ぇ……っあ、あぁっ!あ、あぁ、ああぁ……」
首の後ろを掴まれて、頭が勝手にグイッと零の方を向く。
急に目の前になった、息を荒げて切なそうに目を細める彼の顔が……
どうしよう、すごく好きだ……
「あぁっ!あ、あ……や、も、ぅ……いっちゃ……ぅ、あぁぁ……」
「ああ……僕もそろそろ、っ……ヤバい……」