Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】
第25章 夏の誘惑*前編【降谷零】
「僕達、上手くいきそうじゃないか?」
「そうだといいですけど……?」
「だって僕がめちゃくちゃ仕事人間なこと、はよく理解してくれてるだろ?」
「はい。私は、そういう降谷さんを尊敬してますし……だから、好きなんです……」
「ちょっと……先に言うなよ……僕もが好きだ……」
……こうして、この日から私と降谷さんの関係は変わった。
直接的な言葉を交わした訳では無いけれども、私達はきちんとしたお付き合いをしている状態だと思う。多分。
あれから一週間。仕事中の私達は何も変わらない。
仕事を終えて家に帰ってから彼と電話をするようにはなったけど、その中身の半分は仕事の話。
だけど、それでもすっごく楽しい。
もうすぐお盆休みだ。つまり、連休……零は何か予定とかあるんだろうか。少しでも一緒に居られたらいいなって思ってるけど……
次章へつづく