Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】
第24章 It's SHOW TIME!【真田一三ルート】
男の人の部屋に二人きり、何があるかなんて私だって分かってる。
子供じゃないんだから……
事務所の隣、真田さんの自宅になっている部屋で、シャワーを使わせてもらいながら一人ブツブツ呟く。
メイクを落とし、スプレーでガチガチに固められていた髪の毛をなんとか解して……後はいつも通り洗うだけ。
サッパリして浴室から出ると、綺麗に畳まれたバスタオルの横にTシャツが置かれていた。これを着ればいいのか。
身体を拭いてTシャツを頭から被れば、お尻の下まで隠れるくらいの長い丈、すっごく大きい。真田さんのなのかな、って思えば無性に嬉しくて、口元が緩む。
でもさっきまで自分が着てた服が見当たらない。つまり下着もない。
足元がスースーして落ち着かないまま、とりあえずリビングへ向かう。
「シャワー、終わりました……ありがとうございました。コレ、着ればよかったですか?」
「うん、ちょっとブカブカ過ぎた?ま、可愛いからいいけど」
「あ、あの……私の服は……?」
「今日はだいぶ汗もかいたし洗っとこうと思って。別にいいだろ?」
「はい……でもできれば何か履くものが……」
「ちゃんが履けそうなの無いんだよな。まあ乾いたら履けばいいんじゃない?……ドライヤーはそこね、なんでも好きに使っててくれればいいから」
「え……っ」
私の頭にポンポンと手を置き、おでこに小さくキスをして。真田さんは浴室へ行ってしまった。
一人になった部屋。髪をドライヤーで乾かしながら、この後起こるだろう事に想像を巡らす。それだけで身体の奥が熱くなってくる……
帰りたくないって言えば、こうなるんじゃないかって期待してたのは確か……それに、真田さんのいろんな所に触れてみたくて仕方ないのも事実……私いつからこんな変態になった。
ドライヤーを冷風に切り替えて、もうほとんど乾きかけの髪を冷ます。煩悩だらけの頭も少しは冷えるだろうか。