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Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】

第24章 It's SHOW TIME!【真田一三ルート】


彼氏ができた。しかも相手はあの真田さん……

ただ、今の所友達にも言わないし、親にもまだ伏せておくつもりだ。

それはやっぱり私の年齢のせい。

「お互いが好きで付き合ってるんだから、悪いことじゃない」けど「変な目で見る人もいる」からだ。


でもまだ幸いなのが、私達はコソコソ隠れて会う必要は無いってことか……

これまでも週に何日も真田さんのスタジオに通って、その度に帰りは送ってもらってたし、仕事を絡めてなら二人で遠出してもおかしくないし。

それに、まだ一度もお邪魔した事はないけど、真田さんのお家は事務所とかスタジオと同じビルにあるらしい。(早く行ってみたいけど……それを口に出す勇気はない)




今までとペースを変えることなくスタジオに通い、週末は二人だったり姉さんも含めたりして夜ご飯を食べて、最後は車で家まで送ってもらって。いつの間にか帰り際にはキスをするのが習慣になった。

そんな感じで数週間が経ち、いよいよ真田さんのアシスタントとして人前に出る日がやってきた。


昼から大型の車に道具を積み込んで、本日の仕事場、都内のホテルに運び。またそれらを降ろして宴会場へ運んで設置……これだけでも結構な重労働、汗だくだ。
ほんと、マジシャンってキラキラしてるだけの職業じゃない。
(あ、でも、重い装置も一人で運べちゃう真田さんはかっこよかった)

一度ホテルの浴場で汗を流して、控え室となっている小部屋に戻った頃には夕方。真田さんと二人、簡単に食事を済ませ、パーテーションの向こう側で衣装に着替える。

程なくしてメイクさん(女性っぽい男性、オカマさん?)がやって来た。


「あらー!新人さんね!やだ!お肌スベスベ!化粧品ドコの使ってるのー?」

「えーっと、全然、普通のですけど……?」

「彼女はまだ10代だからな、綺麗で当たり前だ」

「ピッチピチじゃないの!真田チャンたら何処でこんな若い子見つけてきたのよー!」

「別にドコでもいいだろ……それより、早く頼む」

「んもー!相変わらず冷たいんだから!イケメンだから許すけどね!」


真田さんはオカマさんにもモテるみたいだ。
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