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Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】

第24章 It's SHOW TIME!【真田一三ルート】


それから都合のつく日はほとんど真田さんのスタジオで練習するようになり、家でも言われた通りの筋トレを毎晩した。

できなかったことができるようになってくるのが楽しくて、ひたすら練習に打ち込んだ。
(何と言っても真田さんに褒められるのが一番嬉しい!真田さんは褒め上手だ)


大きなショーに出るにはまだ早いけど、簡単なアシスタントなら、こなせるレベルになったんじゃないか、って言われるようになってきて……

ついに、お客さんの前に立つ日が決まった。とある会社の記念パーティの余興に、真田さんと二人で出るのだ。




今は先輩アシスタントの通称“姉さん”と衣装決めの真っ最中。ズラリと並んだステージ衣装を物色している。


「ちゃんはこんなのが着たいとかあるー?」

「えっと……控えめなやつで」

「そりゃ、主役より目立つ衣装はNGだけどさ……ある程度目を引くのを着るのも重要なのよ?目くらまし効果……あ、コレとかはどう?」

「わー可愛い!……けど絶対似合いませんて……」

「絶対似合う!1回着てみて!」

「……はい」


スカート部分はフワッとしてて可愛いけど、上がピッタリし過ぎてるし肩も腕も丸出し。編み上げのコルセットと言うのか、ビスチェと言うのか……

言われるまま着てみると、衣装のおかげでバッチリ寄せられた胸の谷間も丸出し、おまけにパンツも見えそう……こんなので人前に出るのは気が引ける……


「もうちょっと控えめな……」

「カワイイー!!!お人形さんみたいよ!それにしましょう!」


だけど姉さんは大絶賛……そのまま手を引っ張られて、練習スタジオに連行される。そっちには真田さんがいるのに!


「見て見てー!ちゃんの衣装、コレでいいわよね!」


目が合った真田さんの表情が、固まってる……ああ……やっぱ似合ってないよね……


「なんとか言ってあげなさいよ!」

「あ、ああ……いいんじゃないか」


絶対似合ってないんだろう。コメントが素っ気ない。


「やっぱり他のにします…」

「いや、それでいい。よく似合ってる。僕のもそれに合わせるよ。着替えてくるから一度当日の衣装で練習してみようか」

「は、はいっ!」
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