Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】
第24章 It's SHOW TIME!【真田一三ルート】
それからニ日経った月曜の夜、スマホに真田さんからメッセージが届いた。
実の所この二日間ずっとまだかなまだかなって待ってたから……気付いたときは飛び上がりそうだった。
明日って学校は何時に終わる?
よかったら練習来てみないか?
って。
大丈夫である事と下校時刻を返信すると……すぐに了解が返ってきて。
その後おやすみの挨拶を送り合ったけど……
嬉しくて興奮し過ぎてなかなか眠くならなくて。
なんとか眠って翌朝起きてもまだ興奮は冷めやらず……
学校へ行っても頭がフワフワしてて落ち着かないまま。
授業中、勝手に顔がニヤついてたみたいでそれを快斗に指摘された。
「気持ちわりー顔」
「うそ……」
「ホント。ニヤけ過ぎ」
「だって……今日真田さんのとこ行くの……楽しみなんだもん……あ、快斗も来る?」
「……今日はパス」
「そう……あぁー……早く学校終わんないかな……」
帰りのホームルーム中にポケットにあるスマホが振動したのを感じて。担任に見つからないようコッソリ確認すると、真田さんからメッセージで!
ちゃんって快斗と高校一緒?
迎えに行くけど校門の所でいいかな?
とのことだった。
真田さんが……お、お、お、お迎えに来てくださる!?
とりあえずそれでいいことを伝えて、ついにソワソワはピークに達する。
チャイムが鳴り、ホームルームが終わり。
誰よりも早く教室を飛び出し、玄関で靴を履き替え外へ出た。
すると……校門の前に車が停まっていて。その車の窓ガラスが開くと……中には真田さんが乗ってて、こっちを見てる……!
気付いたら身体は駆け出していて、あっという間に車の元へ。
「すみません!わざわざ迎えに来てもらっちゃって……」
「こっちが誘ったんだし当然だよ。乗って」
「はい!お願いします!」
深く考えず助手席のドアを開けて車に乗り込んだものの、数秒後これでよかったのか分からなくなってきた……もしかして後ろに乗るべきだった……?
なんせ、父親以外の男の人と車で二人きりだなんて初めてなのだ。