Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】
第24章 It's SHOW TIME!【真田一三ルート】
ど、ど、どうしよう……真田さんと喋れただけでも夢みたいだったのに、その真田さんにアシスタントに誘われるなんて……
これ……ほんとに現実?こっそり自分の腕をツネってみるけど、普通に痛いだけで、目の前は何も変わらない。
「僕が毎年地方公演もやってるのは知ってるだろ?」
「はい!」
「札幌とか、博多とか……仕事が済めば、勿論遊んできてもいいんだよ」
「そっか!北海道……九州!」
「だーから、には無理だって、やめとけ」
「快斗は黙ってて!」
「なんでだよ……」
「……どうかな?ちゃん」
「うーん……すごく楽しそうです……でも私なんかに……」
「まあ……そうだな、一度僕らの所に遊びにおいで。それから決めてもらっても構わない」
「……はい!」
「近い内に改めて連絡するから……」って、信じられないことに真田さんと電話番号を交換させてもらい。
それに「もう遅い時間だから」って、帰りの車まで用意して頂いて。
快斗と一緒に車に乗せられ、帰宅した。
私は浮かれ気分だったのに、快斗がずっと不機嫌そうで、車内は変な空気だったけど。
テレビとかで見てた真田さんって、いつもキラキラしててカッコよくて……良い意味でキザな二枚目、ってイメージだった。
でも実際会って喋ってみた彼は、すごく気さくで気取ってなくて優しくて……これも良い意味で普通の格好良い男の人だった。
どっちの真田さんも素敵……!これはますますファンになっちゃいそうだ……
アシスタントが私に務まるのかなんて分からないけど、とにかく一度練習にお邪魔させてもらって……それから決めてもいいと言ってもらえた事だし。つまり、そう、また彼に会えるのだ……