• テキストサイズ

Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】

第23章 It's SHOW TIME!【黒羽快斗ルート】


私の家まで、歩いてもそんなに時間のかからない距離を、今日も快斗は送ってくれた。

昨日と決定的に違うのは、手を繋いで歩いたことと……別れ際にキスをしたこと……




それからは毎日、快斗と私は手を繋いで登校し、他の友達も居れど休み時間もほぼ一緒、下校も一緒。

放課後は快斗の家だったり他のマジシャンとの練習会に行っては、マジックの練習をして。夜になればまた快斗が家まで送ってくれて。
それこそ文字通りずっと一緒に過ごした。


私達がこうなったことで、クラスメイト達はさぞ驚くだろうと思ってた。
なのに口々に言われたのは「快斗よかったなー」「やっとくっついたか」「遅いくらいだよー」なんて言葉ばっかりで、拍子抜けしてしまった。

どうやら快斗が私のことを好きだってことは、周知の事実だったみたいで……知らなかったのは私だけだったっていう……
月曜日はいろんな意味でなんとも恥ずかしい思いをした。


火曜日は階段で周りに誰もいないのを確認してこっそりキスして。

水曜日の昼休みには空き教室で二人きりでのんびりした(少しイチャイチャもした)。

木曜日の放課後には担任に呼び出され、一体何を怒られるのかヒヤヒヤしてたら、「黒羽と交際しているのか」から始まり、黒羽が今週全く遅刻・早退しないのはのおかげだ、これからも頼む、と何故か褒められ、よく分からない変な気分になった。




そして来たる金曜日の放課後。親からも今夜のお泊まりの許可は出ている。

もう人前で手を繋いで歩くのにも慣れてきたし、周りの冷やかしにも慣れた……かな。


快斗と一緒に学校は出たけど今日は途中で別れ、一旦自宅に帰る。サッとシャワーを浴びてお泊まりの支度をして、再び家を出た。


若干早歩きで黒羽家に着いて、呼び鈴を押す。

あれからココにはしょっちゅう来てるけど、押すのは日曜日の朝ぶりか。

今日はすぐに快斗が扉を開けてくれた。快斗ももう着替えてたみたいで、私服だ。


「おせーよ……来ねーかと思った」

「嘘!?結構急いだのに」

「……これで?……ま、入れよ。つーか、これからは一々ピンポン押さなくていーぞ。もうウチもお前んちみたいなもんだろ」

「そ、そう……?……わかった……」


そう言われるとなんだか照れ臭い。そう言ってもらえるのって、きっと私だけなんだろうし……
/ 632ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp