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Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】

第23章 It's SHOW TIME!【黒羽快斗ルート】


「……すげー好き……」

「もー……なんか恥ずかしいって」

「も言えよ。俺のこと好き?」

「……ぅ……」

「早く。ほら」


快斗に間近で見つめられたまま、首の後ろに腕を回されてて距離を取ることもできない。

目の前の彼は、どうやら口パクで “す き” と言っているよう。バカっていうか……可愛いっていうか……

あーもう……私の負けだ。


「……すき……」

「んー!!俺も好き……」


そのまま、唇が重なった。ペロリと私の唇の端を舐めて、快斗の唇は離れていく。


「の唇、ベーコン味……」

「快斗はカレー味……」


初めてキスを交わした直後なのに、二人して吹き出しそうな勢いで笑う。

あーでも、すごく楽しいかも。こういうの。




それから何度もカレー味の唇を押し付けられては“好き”と言われ言わされ。

いつの間にか時間がかなり経ってたことに気付き、マジックの特訓を再開して。(このときの快斗は真面目に戻った)

窓の外の色が変わってきた頃に特訓を終えた。




今日の反省点諸々を頭で考えつつ、二人で道具の片付けをしていた。


「なーー、今日泊まってくか?」

「う……んっ!?」


突然の予期せぬ言葉に、片付けの手も止まり、固まってしまう。
今までと今日からでは“お泊まり”の持つ意味が違うと思う。
なんとか動かない頭を働かせる。


「ダメダメ!明日学校だし……」

「なんでだよ、ずっと一緒にいたいって言ったクセに」

「そういう意味じゃない……」

「じゃー今度の金曜日は泊まりな」

「えぇぇ……」

「次の日が休みならいいんだろ?文句あるか?」

「……ない」


どうも上手く言いくるめられた感満載……でも快斗の機嫌が目に見えて分かるくらい良くなって、可愛くて。

なーんか……まだ帰りたくない、やっぱり泊まっていけたらいいのに……なんて思ってしまった。
(実際問題無理があるし、絶対快斗には言わないけど)
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