Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】
第20章 飛び越えた先に【松田陣平】
を“女”として認識するには充分な程、今のコイツからは女特有の雰囲気?匂いっつーか……漂う何かが感じ取れる。
納得すると同時に、どうしようもない衝動もフツフツ沸き上がってくるんだが。
「あんなすごいの初めてで。ビックリしたー……」
「そんなにハギは悦かったか」
「よかった……って事に、なるのかな?」
の赤い頬に……ほぼ無意識に手が伸び。触れればそこは熱を持っていて、更に赤みを増していく。
は目を見開いて固まり、微動だにしなくなる。
「なあ、俺ともシてみるか……」
「な、んで……」
「今お前、どんな顔してっか分かってる?」
「え……」
「すげー食っちまいたくなる顔してんの」
そもそもヤれると思ってた女がダメになって?人のセックスを生で見せられて?挙げ句の果てに欲を吐き出すことも出来ねぇままで?こんな御馳走が目の前にあれば……コレは不可抗力だ。
この女は、だ、それは分かってる。
だが今にも泣き出しそうな顔をしてるコイツを、自分の手でもっと崩したくて、乱したくて堪らない……それこそ頭からかぶり付きたい位に。喚起された情欲は、破裂寸前……
「嫌ならその顔止めて、俺を蹴り飛ばせ。もう多分抑えが効かねぇ……」
何も言ってこないの顔を両手で挟み、鼻先が触れる寸前まで引き寄せる。
「早く蹴り飛ばさねーと、本気で食うぞ」
は中々言葉を発さない。
どっちでもいい。早くしてくれねぇと俺がマズい。
そしてようやく、目の前の小せぇ唇が動く。が、出てきたセリフに今度は俺が一瞬戸惑いそうになる。
「ちゃんと、気持ちよく、してくれる?」
本当にコレでいいのか。俺も、コイツも……
「俺を挑発してんのか?……いーぞ、覚悟しとけ」
の顔をしっかりと掴み直し、唇に柔く噛み付いた。何度も唇を合わせるが、コイツ唇も小さければ舌も小せぇ。
強めに吸えば、苦しそうに上がる吐息混じりの声に、腰が疼く。
「、舌出せ」
「……ん」
「もっとだ」
「っん!ぁ……っ」
ほんとに少しだけ、チロっと出てきた舌に吸い付き、性感帯を愛撫するように舌を弄ぶ。眉間にシワを寄せ、歪んだの顔は……ゾクゾクする程綺麗だ。