Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】
第20章 飛び越えた先に【松田陣平】
ハギの身体が下へ下がって……ついに挿れるかという所。二人の身体から目が離せない。
「あ、あぁ……す、ごい……おっき、ぃ……あぁ……」
「……っ、、もうちょい力、抜いて……」
女は相当濡れてんだろう、卑猥な音を立てながら、ハギの腰が進んでいく。
「あっ、あぁ……」
「あー……入った……ヤバい、すんげぇいい……」
へー……そんなにイイのか。ハギのこんな気の抜けた声は初めて聞いた。
あーダメだ……俺も突っ込みてぇ……いや、ダメだ。
抽挿が始まれば、女からかなり悦さそうな声が上がり出す。これは本気でヨガってるな。
ハギのセックスはそんなにイイか?
「あぁ……っあ、あぁ、き、もちい、あぁっ!」
「すっげぇ締めてくるね……ココ、いい?」
「んあっ!あぁ……そ、いい……あっあ、あぁ……きもちい……」
ハギが身体を起こしたことで女の身体がよく見えるようになり。揺れて形を変える綺麗な胸に自然と目が行く……デカくはねぇけど……まあ、ちょうどいいくらいだな。いい身体、感度も良さそーだし……
しっかしすっかり昂っちまった俺自身を、どーする、俺。ダチのセックス見ながら一人で処理するなんてゴメンだ。
だが……見るのを止められない。
「……コレ、もっとして欲しい?」
「あぁ……し、て、……してっ!あ、あぁ、もっと、もっと……」
「あーマジでイイ……、可愛い……」
すっかり他人の行為に見入ってしまい、しばらく……
ハギがまた“”と発した瞬間、チラッと女の顔を見て自分の息が止まるかと思った。
暗くてハッキリ見える訳じゃねぇが……ハギに抱かれてヨガってる女はおそらくなのだ、俺のよく知ってる、俺達のダチの、さっきまで一緒に飲んでた、。
何故だ?ハギとはデキてんのか?いやそんな筈はない。
じゃあ何故なんだ。
「あぁっ!あ、あぁ、あぁ……だ、め……これ、だめ、あ、あぁ」
「俺も、ヤバい……ああ……ッ」
「やっ……あぁ、も……へん、なの……っあ、あぁっ、ああぁ」
頭が混乱しそうだ、もう覗いてる所の話じゃない。しかし奴らは遂にラストスパートかってくらい激しく動き出す。今思えばこの声はたしかにの声……
その声が、息遣いが、やたら耳につく。