Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】
第17章 ふたりの蜜月*後編【赤井秀一】
身体を動かし、の顔を真正面から覗き込む。
「何でも言ってみろ……ほら」
「うん……と……」
「……と?」
「……もう……口とか、じゃなくて……」
「ん……?」
「早く、秀一さんのが、欲しい、の……」
……成程。
ドクり、と自分の心臓の音が聞こえた気がする。
つい先程までは余裕もまだまだあった筈だが……そんなものは剥がれ落ち何処かへ消えて失くなってしまったようだ。
下半身が痺れるように疼き、ついに欲望の先からは汁が滲み出した……
「なんだ、もう待ちきれんか……?」
口では平静を装っているが、腰は勝手にの下の口へ向かい、欲望の先を泥濘に擦り付けようとしているんだから情けないもんだ。
だが、にもっと言わせたい。
“俺が欲しい”と、その小さな口から紡がれる瞬間は……何度でも見たい。
「秀一さん……いれてほし……もう、我慢できな……い」
彼女が腰を揺らしたおかげで、自身の欲望の先と蜜を溢す入り口が触れ合った。その瞬間、電流に似た感覚が腰から全身へ駆け抜ける。
我慢の限界が近いのはこちらも同じだ……それでも俺は、沈着冷静な仮面を被り続けるが。
中途半端に開き呼吸を繰り返していたの唇を塞ぎ、すぐさま舌を絡め取る。息苦しそうな声にもまた欲を煽られる……
ドロドロに蕩けたソコに欲望を滑らせ蜜を絡め、いつでも挿入できる位置を取り、限界の限界、最高に気分が高揚するその瞬間を狙う。
「泣きそうだな、……」
「だって……あつい、の……はやく……」
の目が更に潤み、大粒の涙がホロりと溢れそうになっている。今だ、と狙いを定め一気に挿入する。
「あ、ああぁっ……っ!」
「……ッ、」
蕩けた熱い粘膜に包まれ、暫し無心になる……
世界中の何処よりも、ココが一番居心地が良い、と言ってもいいかもしれない。
のナカが物欲しそうに緩く締め付けてきたのを契機に、ゆったりとした抽挿を開始した。
「あぁ、あ……んっ……あ、あぁっ……」
「凄い音だぞ、聞こえるか?」
「やっ……やだ……あぁ、あっ……」