Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】
第16章 ふたりの蜜月*前編【赤井秀一】
ひたすら互いに腰を合わせながらしばらく……急に動きを止めた秀一さんに身体をキツく抱き締められた。
肩に顔を埋めて荒い息を吐いていると、ふわっと身体が持ち上がる。慌てて彼の身体にしがみつけば、視界が回り、海が背中になって……ゆっくりと身体を下に降ろされた。
卑猥な音を立てながら、ナカから彼のモノが引き抜かれていく。酷く濡れて光っているように見えるソレが、もう一度欲しくて……名残惜しくて、秀一さんを見上げた。妖しく笑う彼に、一瞬怖さに似たゾクゾクするものを覚える……
「いい顔だな…………」
「……っ、……」
「ほら、後ろを向け……」
背後には大きな窓ガラス、その外は青い海と空……おそらく誰もいないんだろうけど、いざ窓際に立てと言われると、とてつもなく恥ずかしい。
首だけで後ろを振り返る。今のこの色濃い空気には似つかわしくないくらい、綺麗すぎる澄んだ青……
「っ!きゃ!秀一、さん……っ!」
「挿れるぞ……っ」
肩を掴まれてグルりと身体ごと後ろを向かされ、咄嗟に窓に手をついた次の瞬間、秀一さんの熱に再び貫かれた。
「っ……!ああぁっ!」
「…………っ」
グリグリ奥の奥を抉られて、強烈な快感に頭がやられそう……
後ろからギュッと抱きかかえられ、激しい抽挿が始まれば、もうダメだ……
「あっあぁっ!や、あぁ……き、もち……っあぁ!」
「ああ……ココ、だろ……っ?」
「あぁっ!だ、め……あ、あぁ……」
「凄いな……興奮しているのか?……誰に見られるか、分からんような状況で……っ」
「やっ、だ……あ、あぁっ、あぁ……」
ガクガク揺れる目の前が、涙で滲んできた。
こんな所、勿論誰にも見られたくない、でも今は……ただ気持ちよくて……それしか分からなくて……
秀一さんの腕を掴んで、背中を反らす。自然と腰が動いて、一番好きな所に届くように誘ってしまう。
「あぁ……きもち、い……きもちい……っあ、あぁ……」
「っ……かなり、イイ、な……ああ……」