Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】
第16章 ふたりの蜜月*前編【赤井秀一】
裸になってしまうと無性に恥ずかしさが込み上げてくる。大きな窓の向こうには視界を妨げるものは何もない。真っ昼間に外で全裸で過ごしてるみたいで……落ち着かない。
なんとなく手で身体の前面を隠す。とすぐにその手は秀一さんに取られて、まとめて頭の上へ。壁に押さえ付けられてしまった。
お尻と背中が壁に付く。勿論目の前には、何も身に付けていない秀一さん……濡れた髪から落ちた雫が、彼の肌の上を滑っていく……よく知ってる身体なのに、妙に艶かしく見えるのは、ここが非日常的な空間だからなのか。
斜め上から秀一さんの顔が近付いてきて、鼻の頭が触れ合った。少し上を向いて、そのまま鼻と鼻でキスでもしてるみたいに、鼻先を擦り付け合う。
「秀一さん……」
「ん……?」
なんだか堪らなくなってきて自分から唇を合わせた。秀一さんの表情は一瞬固まったものの、すぐに微笑んだようになり。深く差し込まれた舌が、次第に柔らかく全てを絡め取るように動き回る……
押さえ付けられていた腕がフッと解放された。へなへなと降ろした腕を、秀一さんの首の後ろに絡める。
キスを続けたまま、身体の輪郭をなぞるように肌を撫でられて……乳房とお尻に手が重ねられる。優しく握り潰すように揉まれて、もう熱くて蕩けそうになってきた……
「んっ……あぁ……」
「……」
ようやくキスが止んで、秀一さんの頭がいつもの高い位置へと戻っていく。壁にもたれて、わざと目を閉じる。だって向かい合ったまま目を開けてたら、嫌でも秀一さんの局部に目がいってしまうのだ……ちなみにソコは既に上を向いており、かなりの存在感を放ってる。
頭頂部にキスをひとつされて。お尻を撫で回していた手がお腹の方へ回り、脚の間へと滑り込んでくる。指先が秘部に到達すると、明らかに彼の指が滑らかに動く感触……
ギュっと目を瞑ると、上から愉しそうな吐息が降ってきた。
「……もう酷いぞ?お前のココ……」
一体何処の誰のせいでそんなことになってると思ってるんだ。
薄ら目を開けて、秀一さんの局部に手を伸ばす。
「秀一さん、だって……こんな、なのに……」
そっと先の方を握れば、ソコは熱くて、硬くて、強く脈を打ってて……
「当然だ、可愛いを見ていればこうなる」
急激に顔に熱が集まり、何も言い返せず、固まる。