Cherry-pick【名探偵コナンR18短編集】
第13章 好きだと言うのは難しい【服部平次】
「……挿れるぞ」
「う、ん……っ……!」
「っ……、痛むか?」
「だ、いじょぶ……っ……けど、ほんまに、入って、る……!」
少しずつ、平次が身体の中に入ってくる。痛いとは思わへんけど……つい力んでしまいそうになっては、平次に宥められて……ソレはどんどん奥深くまで進んでくる。
苦しくて……ジンジン痺れてるみたいや……
平次が少し辛そうな顔してるのが気になって……首を傾げて見上げてると、細められた目が申し訳なさそうに笑った。
「すまんな、……」
「……な、に?謝らんで……?」
「滅茶苦茶には、しとうないんやけど……思てた以上にヤバそうでな……」
「……アタシは、平次に任せるて、決めたもん……平次の思うようにしてや……」
「お前なぁ……」
「あっ!へ、いじ……」
「……泣いても知らんぞ」
お腹の奥をグッと押された気がして。ピッタリ平次の身体が重なってくる。
平次の身体も、めっちゃ熱うて……唇が合わさるなり差し込まれてきた舌も、溶けそうなくらい熱い……
ふと平次の背中に腕を回したら、その大きさにビックリしてまう……そのまま思いっきり抱きついた。
「ええよ……今日は、文句言わへん……」
凄い近い距離で見つめ合うて、こんなん絶対恥ずかしい筈なのに、それよりも今は嬉しい気持ちの方が大きいかもしれん……
何度も深いキスを繰り返すうちに平次の腰が動き出して。その度にお腹に変な違和感は感じるんやけど、平次のなんか堪えてるみたいな、でも気持ち良さそうな顔に胸の奥も熱うなって……背中を更にぎゅーっと抱きしめた。
「っぁ……ん!あっ……っ!」
「……っ、これは……すごいな……っ」
次第に速なってく平次の動きに、息が上手くできんようになってきて。もう頭がクラクラしてきた……
「へい、じ……っぁ……っ!」
「あー……もうあかん、ええか?……っ」
「え、ぇ……?っあ……!」
“ええよ”って言うべきなんか……でもそれすらまともに言えんと、必死に頷く。
奥にズンズン押し当てられる感覚が一際強くなって……一番奥に押し付けられて止まったと思たら、お腹ん中が跳ねた。えらい熱いな……
荒い息を吐きながら痛いくらい抱き締められんのがちょっと苦しいけど心地ええ。